イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突をめぐってICC=国際刑事裁判所のカーン主任検察官は20日、声明を発表し、戦争犯罪や人道に対する犯罪などの疑いでイスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相の2人、そしてハマスのガザ地区トップのシンワル指導者など3人に対し逮捕状を請求すると明らかにしました。裁判所では今後、予審裁判部が検察官が提出した証拠などを検討したうえで逮捕状を出すか判断することになります。
アメリカ政府が先週、核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したことについて、北朝鮮外務省は「全世界の安全保障環境を一層不安定にする」と非難する一方で、みずからの核・ミサイル開発は「必要な措置だ」と正当化しました。
東南アジアの主要国のことし1月から3月までのGDP=国内総生産の実質の伸び率は、外国人旅行者数の回復などでいずれもプラスになりました。ただ各国では通貨安によるインフレ再燃への警戒感が出ていて、今後の景気への影響が懸念されています。
中国商務省は、台湾への武器売却に関わったとしてアメリカ企業3社について、中国の主権や安全を損ねる外国企業などのリストに追加し、中国との貿易を禁止するなどの制裁を科すと発表しました。台湾の頼清徳氏の総統就任を受け、台湾への関与を強めるアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。
中東のイランでライシ大統領が搭乗していたヘリコプターが墜落した事故で、イランの国営通信は、一夜明けた20日、ライシ大統領を含む全員が死亡したと伝えました。現場は山の中で、当時、天候が悪かったということですが、事故の詳しい状況はわかっていません。
政府は、20日から予定されていたサウジアラビアのムハンマド皇太子による日本訪問が、父親のサルマン国王の健康状態を理由に、急きょ延期になったことを明らかにしました。
台湾で20日、民進党の頼清徳氏が新しい総統に就任し、まもなく就任演説を行う予定です。演説で中国との関係については、ともに平和と繁栄を追求したいと訴え、それに向けた「善意」を示す見通しで、具体的にどのように言及し、それに中国がどう反応するか注目されます。