ついに日銀が決断した。19日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を決めたのだ。実に17年ぶりの利上げとなる。判断の理由として日銀が挙げたのが、賃金と物価の好循環だ。ただ、この好循環は「実現」したわけではなく、「実現が見通せる状況に至った」段階だという。好循環が「実現」し、賃金も物価も上昇する経済を本格的に迎えるのか。そのカギを握るのは、中小企業になりそうだ。(経済部記者 佐藤崇大)